ブラムリーに初めて出会ったのは、10年以上前。
某農業系雑誌を通じて、「小布施でブラムリーの栽培を本格的に始めるので、どんな料理が向くか考えてくれないだろうか」という話が持ち込まれました。
ブラムリーはイギリス生まれの大きなクッキングアップル。
そのまま食べると、とっても酸っぱいのです。
![ブラムリーはこんなに大きいんです。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s084bf32fb3652a0a/image/idc42c02f121aafcf/version/1536885890/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AB%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%84%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
キュンとするような甘酸っぱさ。甘いだけではありません。
これが、火を通し、甘みを加えることで、ただ甘ったるいだけではないキュンとするような(笑)甘酸っぱさが、他のりんごでは味わえないような美味しさになるから不思議です。香りもとても良いのです。
チョコでもソーセージでも珈琲でも酸味を好む私にとっては、「ただ甘ったるいだけではない」というのは、大きな魅力。
今はなくなってしまいましたが、我が家の近くの評判のアップルパイを出すお店は「ブラムリーがないとこの味が出ないんです」と話していたのを覚えています。
りんごはナマ食だけじゃない!
日本のクッキングアップルの代表紅玉が手に入るとすぐに箱買いして焼きりんごやアップルパイ、タルトタタンなどを楽しむのですが、紅玉もスーパーで入手できる時期は限られていて、うっかりすると買う機会を逃してしまうことも。
このブラムリーはもっと入手困難。
「成る年と成らない年の差が激しく、だから隔年出荷なのです。しかもそんなブラムリ―の収穫時期は、8月下旬からたったの10日間だけとあまりにも短い」という記載も見つけました!(JA長野の記事)
実際、その仕事の後、店で見かけたことは一度も有りませんでした。が、先日らでぃっしゅぼーやで取り扱っていたので、購入してみました。
写真を撮り忘れましたが、スキレットを使い、薄切りにしたブラムリーをバターでソテーしてブランデーをちょっとふりかけてフランベ。蜂蜜をかけてシナモンパウダーをトッピング。
朝食にこの一皿を添えていただきました。
スイーツとして食べるなら、バニラアイスを添えると美味しそう。
そうそう、10年以上前のその雑誌の企画では、
スイーツ的なものの他に
ポークソテーにアップルソースにして添えたり、
鴨とブラムリーと栗の煮込みにしたり、
豚ひき肉、にんじん、野沢菜、玉ねぎなどと一緒にみじん切りにして炒めてナムプラーベースで味付けしてご飯にかけたり、
を提案した記憶が、、。
いろいろな品種を味わえるのは嬉しい。でもそのためには、、
いろいろな品種が栽培されているのは素敵なこと。
でも農家が栽培を続けるためには、私たちが食べていくことも必要です。
りんごはナマ食より調理した方が好きな私は、紅玉も見つけたらできるだけ買って食べるようにしています。作り続けてもらわなければ、いつか食べることができなくなってしまうから。
ブラムリーもぜひ!
でも、決して生では食べずに、料理に使ってみてくださいね。
紅玉は生で食べることもできますが、ブラムリーは多分無理wなので。
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