レシピノートは宝物

先日、久しぶりにスペアリブの梅風味蒸しを作りました。
昔のレシピノートを引っ張り出してきて見つけあてて。

このレシピのページには日付がかかれていなかったのですが、その前後をみると、1990年ごろの日付が多いので、おそらくはその頃。それからずっと折に触れて作り続けているわけです。

梅干4個、にんにく(おろして)2片分、生姜(千切り)適量、豆豉大さじ1、醤油、紹興酒各大さじ1、スペアリブ500gをよく混ぜて30分蒸す、とだけありました。


何度か作るうちに、3時間蒸して骨から肉がするっと剥がれる方が美味しいということになり、それからは3時間、器ごと蒸籠で蒸し続けるようになりました。
今回は、枝豆と香菜を最後に加えて仕上げました。
肉はトロトロ、ご飯がとっても進む味に出来上がりました。

もうボロボロで料理のシミもあちこちについているこの5冊のレシピノートは私の料理の原点。

一番古いページには、1984年の日付がありました。

まだ大学四年生です。

当時のレシピの多くは、料理の本から書き写したものに自分なりのメモをつけたもの。

まだ写真つきの料理本が一般的でない時代でした(文章だけの料理本も多かったのです)。
手に入る食材も今ほど多くはありませんでした。

そんなレシピたちは、かなりシンプルで、「今ならこうするな」と思えるものも多いのですが、まあ料理の勉強に熱心だったことは感じられます。

何度も繰り返し作るうちに、だんだんレシピも進化しています。
レシピを見返すと、インド人の女性にこのピラフを習ったんだっけとか、あの当時はあの料理研究家さんの本を熟読していたんだっけとか、あの人に食べてもらったらとても喜んでくれたっけとか、あれこれ思い出してしまいました。

気に入ったレシピがあってもわざわざ書き写すなんていうことはしなくなって随分経ちます、何だか寂しくもあり、、。
大切にして、たまには昔作っていた料理を今の自分で作り直してみようかなと思います。