「料理力」〜流れをイメージする②

さて、昨日のお題、親子丼の「バラバラレシピ」は、作りやすい順番に並べ替えられたでしょうか?

早速前回の答え合わせをしてみたいと思います。

親子丼をどんな順番で作る?(解答例)

Gダシをとる。& M米を研ぐ。
←ダシは咄嗟には取れない&米は浸水した方が美味しく炊ける。

Dご飯を炊き始める。
←通常親子丼の具を作るより時間がかかるので

 

K玉葱を薄切りにする。& B三つ葉を1cm長さに切る。

I鶏もも肉は一口大に切る。
←肉を野菜の後で切れば一枚のまな板で済む。三つ葉は後で切ってもと思うかもしれないが、この段階でまな板使用終了となる。
 

E調味料とダシを混ぜて割り下を作る。

 

J割り下を入れた鍋に、鶏もも肉と玉葱を入れて煮る。
←この間に少し時間があるので、洗いもの、次の「卵を溶く」などはここでOK。

  

N卵を溶く。

 

L肉に火が通ったら、溶いた卵を回しかける。
C蓋をして半熟になるまで火を通す。

F刻んだ三つ葉を散らす。
←三つ葉がしっとりした方が好きなら、Lの際にFも入れてから蓋をしても。

 

Aご飯をよそう。

Hご飯の上に出来上がった具をのせる。

流れが頭に入っていないと洗い物の山!食中毒の危険も?

これだけが唯一の正解というわけではありませんが、洗い物をできるだけ少なくする工夫や、生で食べるものに生の肉汁がつかないように切る順番を考えるなど、小さなことですが、事前に流れを頭の中でイメージしておくことで料理はスムーズに安全に作ることができます。


そしてふつう、料理は一品だけではありません。マルチの思考と動作が必要です(これはそのうちに)。料理の順番だけでなく、コンロやオーブンなど限られたリソースをどう時間差で使うかといったことも考えておきたいところ。さらには、各段階で手が空いた時に洗い物を済ませてしまうところまでいければ完璧です!

流れをイメージできる力は、料理力の一つ。
お子さんが中学受験の男子御三家と言われる「武蔵」に入学されたというお母さまからうかがった話。もう何十年も前のことですが。「肉じゃがの作り方を解説せよ」だったそうです!?「武蔵、やるな」と思ったものでした。