「コメネピュレ」は田んぼを残すための切り札の一つになるかも

コメネピュレ

300度を超す過熱蒸気と遠心力調理機を使って、コメを半液体のピューレ状に加工したもの。昨年からコメネピュレを使った商品化が始まっている。
ネピュレ社(東京都中央区)と大潟村あきたこまち生産者協会が共同で開発した。

乳化、保湿作用があるため、パンやスイーツ、麺などに利用価値大

コメネピュレの原料はコメ。乳化、保湿作用がある。

それによって、

  1. 乳化剤添加が不要に
  2. しっとりした食感になる
  3. やわらかさが持続する

とくに大量流通用のパンやスイーツ、麺などに利用価値が高いと思われる。

米粉用のコメの現在生産高は約2万トン。コメネピュレは2020年までに6万トンのコメ利用を目指すという

ネピュレ社の加納勉社長は2020年までには、年間6万トンのコメを使ってコメネピュレを生産する体制にすると話しているという(東洋経済オンライン2014/10/28)。

ちなみに、現在の米粉用に生産されているのは約2万トンでしかない。また、5年前に作られた食料・農業・農村基本計画では50万トンの目標を掲げていたが、今年3月の新しい計画では10万トンにまで目標を引き下げている。

①ご飯をたくさん食べる、②飼料米で育てられた家畜の肉や卵を食べる、③米粉を食べるの他にもう一つ、コメネピュレを使った商品を食べることが、日本の田んぼを守るために私たち消費者ができる一つの方法になるかもしれない。

まずは商品を買い求めてみようと思う。
商品情報などの最新ニュースは大潟村あきたこまち生産者協会のページで読むことができる。