「美食の都」四川省成都 看板もない隠れ家レストランでの一夜

2010年にアジアで初めて「美食の都」City of Gastronomyに選出された四川省成都。リーズナブルな価格でおいしい料理が食べられるのも嬉しいが、こんな隠れ家レストランもまた存在する。訪れたのは青羊区の玉芝兰

今まで食べた百合根はなんだったのか?繊細な美味。うっすらとした甘み。汚れない白のイメージが見た目だけでなく味にまでも。
今まで食べた百合根はなんだったのか?繊細な美味。うっすらとした甘み。汚れない白のイメージが見た目だけでなく味にまでも。

タクシーで乗り付けても、どこに店があるかわからない外観。女性が迎えにでてきてくれてそこと知る。


予約の際に予算600〜800元(1万2000円〜1万6000円)を告げてあとはお任せ。部屋は数室しかなく、すべて個室。もちろん予約オンリー。

コースは、濃淡、辛甜、さまざまに構成されて、次は何がくるんだろう?と飽きさせず、驚きに満ちている。

四川の伝統料理をベースにしてのオリジナル料理という。
日本人がイメージする麻辣の四川風の料理よりも、むしろすきとおる繊細な深みのスープや、今まで何気なくたべていた野菜の新たな魅力に気づかされる料理などにシェフの真骨頂があるように感じた。とくに印象的だった料理の写真は以下に。

シェフは三重県で二年暮らしたことがあると話していた。
器の一部も手作りとのこと。インテリアや器のセンス、服務員が私服でジーンズという料理とのアンバランスさは奇妙なのだが、この店の料理は一度味わってみる価値は確実にあると断言できる。

手作りという極細麺が、透き通った黄金色のスープの繊細な深みとマッチ。スープがとにかくおいしい。
手作りという極細麺が、透き通った黄金色のスープの繊細な深みとマッチ。スープがとにかくおいしい。
桃の樹液を使っているという微発泡のスープ。燕の巣と梨入り。スープに食感というのも変だが口の中でスープ自体が絶妙のとろみで広がる。初めての味わい。
桃の樹液を使っているという微発泡のスープ。燕の巣と梨入り。スープに食感というのも変だが口の中でスープ自体が絶妙のとろみで広がる。初めての味わい。
オクラを唐辛子とにんにくとで炒めただけの料理なのだが。オクラの種ってこんなにおいしかったのか?と驚きを隠せない料理。
オクラを唐辛子とにんにくとで炒めただけの料理なのだが。オクラの種ってこんなにおいしかったのか?と驚きを隠せない料理。
ミネラルウォーターで煮たというカボチャと青梗菜。味付けはほとんどなし。青梗菜ってこんなに旨味があったか?と驚く。
ミネラルウォーターで煮たというカボチャと青梗菜。味付けはほとんどなし。青梗菜ってこんなに旨味があったか?と驚く。