乾物ドライカレーパンプロジェクト第一回内モンゴル植樹のご報告

昨年1月に思い立った乾物ドライカレーパンプロジェクト

 

パン屋さんやパン教室に、乾物を使ったカレーパンを開発いただき、その売上1個につき10円の寄付をいただいています。

2013年分の寄付が、杏の苗木100本分となりました。

このロゴは、プロジェクトに共感してくれたデザイナーの月野南さんがデザインしてくれました
このロゴは、プロジェクトに共感してくれたデザイナーの月野南さんがデザインしてくれました

内モンゴル、武川県にて5年後、杏の花が咲くように!

そこで、511日(日)から15日(木)まで、私たちDRYandPEACEは内モンゴルを訪れ、武川県においてその杏の苗木を植樹してきました。この土地は標高1500m。

 

スコップで一つ一つ穴を堀り、5年後には花を咲かせ実をならせよと思いながら植えました。

 

 今回の植樹は、内モンゴルでの緑化活動に、すでに20年に渡って取り組んでいる(社)地球緑化クラブ代表、原鋭次郎氏および、現地スタッフの方々のご指導をいただきました。

杏の苗を手にするDRYandPEACE 田平
杏の苗を手にするDRYandPEACE 田平
現地スタッフのチャオクーさんの指導で穴を堀り、苗木を植える。慣れない作業にへっぴり腰wのサカイ
現地スタッフのチャオクーさんの指導で穴を堀り、苗木を植える。慣れない作業にへっぴり腰wのサカイ
苗木を植えた後は、隙間ができないように足で踏み固め、手で土を寄せる。サカイ、腰痛に負けずwがんばっております
苗木を植えた後は、隙間ができないように足で踏み固め、手で土を寄せる。サカイ、腰痛に負けずwがんばっております
植樹後20年を経たカラマツ。これが暴風、防砂の役割を果たす
植樹後20年を経たカラマツ。これが暴風、防砂の役割を果たす
100本の植樹を終えてエラそうに胸をはってますが、植樹、スタッフの皆さんに優しく修正してもらっているのでありました。ちゃんと育ってね!真ん中は(社)地球緑化クラブの原さん
100本の植樹を終えてエラそうに胸をはってますが、植樹、スタッフの皆さんに優しく修正してもらっているのでありました。ちゃんと育ってね!真ん中は(社)地球緑化クラブの原さん

小さい方というクブチ沙漠は、南北16km、東西300kmにも及ぶ

また、1日はクブチ沙漠の視察にもでかけました。

 

風は強くない方だと聞いていたのに、巻き上げられた砂が吹き付け、ウィンドブレーカー、眼鏡は必須です。カメラは外に出せば砂であっという間にやられてしまうとのことで、ビニールをかぶせての撮影でしたが、写真も撮ってきました。

 

砂に足をとられながら砂漠を歩き、内モンゴルの中でも小さい沙漠だというこのクブチ沙漠が、南北16km、東西に300kmにも及ぶと聞き、驚きました。

こんな風景が延々と続く。そしてこの砂漠も標高が1000mもあるときいてちょっと驚く。砂漠は平地、のような先入観があった。
こんな風景が延々と続く。そしてこの砂漠も標高が1000mもあるときいてちょっと驚く。砂漠は平地、のような先入観があった。

砂漠を緑化するための技術がこのクブチ沙漠で実験されている

右に見える緑は実験林
右に見える緑は実験林
乾燥に強いさまざまな植物を、どんな斜面にどう植えるのか、実験が繰り返されている
乾燥に強いさまざまな植物を、どんな斜面にどう植えるのか、実験が繰り返されている

この砂漠では、鳥取大学や(社)地球緑化クラブが、何を、いつ、どこに、どんなふうに植えたら緑化が進むのかを試行錯誤しながら研究しています。

 

一方で、これ以上の砂漠化を食い止めたいと、中国政府が、とくに草花が芽吹く春先はカシミヤ山羊のみならず羊の遊牧も禁止しているものの、放牧している遊牧民の姿をあちこちで見かけました。放牧ができないとなれば飼料を購入しなければならないからです。

農村地帯では年間通して、遊牧地域では4〜6月禁牧のはずが、、、、
農村地帯では年間通して、遊牧地域では4〜6月禁牧のはずが、、、、
こちらはこの時期の放牧は控えているとのこと。ツノがあるのはカシミヤ山羊。すでに毛をかられている。
こちらはこの時期の放牧は控えているとのこと。ツノがあるのはカシミヤ山羊。すでに毛をかられている。

大きな課題ではありますが、何もしないのではなく、できることをしていきたい、と改めて思うことになった旅でした

世界中で、1分間に100m×1kmもの広さの土地が砂漠に変わっていっているといいます。砂漠化による農地の減少や黄砂の飛来。あまりにも大きな課題ではありますが、何もせずにいるよりは、やはりできることをしていきたいと、改めて思うことになった旅でした。

 

 

DRYなFOOD=乾物で、DRYなLAND=砂漠を潤す!

 

来年もまた植樹に行き、乾物ドライカレーパンプロジェクトの杏の林を育てていきたいと思います。


DRYandPEACEのサイト内ブログにも、植樹の様子や写真をアップしています。ご覧いただき、またできましたら、このプロジェクトを大きくするために、皆様方のお力添えをいただけたら幸いです。