K先生の熱い想いを伝えるお手伝いをしたい!

かれこれ10年くらいは駆け込み寺とさせていただいている。
座骨神経痛持ちで一時は年に何度も松葉杖が必要なこともあったほどだったけれど、K先生に出会ってからは、「危ないな」と思うと駆け込ませていただく。

10年も知っているのに、ほんとうに出会ったのは、今日だったのかもしれない

たまたま予約の時間よりはやく着いてしまった。

たまたま予約していた方のキャンセルがあった。

私の後の予約が入っていなかった。


いろいろな偶然が重なった。


「あれほど苦しんでいたあなたがこんなに元気になるなんて驚いたわ!と、昔勤めていた会社の先輩が習いに来てくれるようになったんですよ。」


「昔は病気で動けないこともあったんですけど、整膚のおかげで元気になったんです」とは聞いていた。

「そこまでお悪かったんですか?」


そして、10歳ほど年上の女性K先生の過去をいろいろ伺うことになった。


K先生は「整膚」の先生。マッサージや指圧のように「押す」のではなく、全身のツボを指で「ひっぱる」ことによってそこに気を通すというのが基本。名古屋在住の中国人・徐堅先生が開発した手技だ。K先生はその初期の弟子。今は指導者としても活躍している。

もみ返しがないし、「ギックリ腰になりそう!!」というピンチの時も、二日連続で通えばほぼ問題なくなる。そう思えるのが、腰が欠点の私にはとても心強い。

施術していただくのは私なのに、「サカイさん、いつもありがとうございます」「いらしてくださる方のおかげで私が元気をいただいているんです」といつもおっしゃる。
動けないという人がいれば出張でも施術に行く。


本部のある名古屋に日帰りで研修にもでかけるし、福島にはボランティアで整膚の施術に行く。
フランス、シンガポール、上海など海外にだって整膚を1人でも多くの人に知ってもらいたいからと出かけて行く。言葉ができなくてもへっちゃら、なのだ。

肌はツヤツヤ、いつだって笑顔。
60代とは思えない若々しさ。

ところが、、。

日々進行する病気、冷蔵庫をあけることすらできない、信号を渡りきれるか不安、そこからの復活

今のK先生の笑顔からは想像が難しいほどに悲痛な過去がK先生にはあったのだ。

会社勤めでバリバリ働いていた先生は、40代になって間も無く重度の膠原病と診断された。
体中の関節が痛み、電車でつり革をつかむほどに腕をあげることもできない、大通りの交差点を青の間に渡りきることもできない。冷蔵庫のドアを1人で開けることすらできなくなり、月に3日ほどは必ず40度以上の熱がでた。

会社の人たちは心配し、理解もしてくれたが、先生は、みんなに迷惑をかけているという意識に苛まれた。

内臓もやがて蝕まれ始め、心臓のバイパス手術を勧められた。肺気腫で、このまま進めば酸素ボンベなしには暮らせなくなるとも言われた。


「これでよくなる」ときけば何でも試した。

「治せない人はいない先生よ」ときけば、どこにでも出かけて行った。

でも帰ってくる言葉は「こんなにひどい症状は初めてみました。お手上げです。」ばかり。

だんだん悲しくなって外にでることもできなくなったという。日に日に症状は進み、将来への不安は大きくなった。

そんなある日、痛みで立ち上がることすらできずに家で横になって見ていたテレビで整膚を知った。

それでもすぐには連絡をとる気力もなく、その数年後、都内で研修会があるという新聞記事を見つけて、気力を振り絞ってでかけていったのだという。

「1年後にはあなたの人生は変わっているはずです」

そこで徐堅先生に言われたのは、「治してもらおうとするより、あなたは整膚の施術者になりなさい。1年後にはあなたの人生はまったく変わっているはずです。」
そしてお金もとらずに教材一式をK先生の自宅に送ってくれたという。

「指が痛くて動かないのに。腕が上がらないのに。そんなことできるわけがない。」

 

どこかでそう思いながらも、ダメモトで資格をとり、サロンを開いた。

そして数ヶ月後、電車でつり革につかまっている自分に驚いたという。
1年待つ必要もなかった。奇跡は起こった。自分の人生は変わった!

  

もちろん病気がすべてよくなったわけではない。今も坂道を上がる時は辛いし、無理が続くと痛みも出る。

驚いた。傍目にはまったくわからないくらいお元気なのだ。


「たぶん毎日指先を使っていることがよかったんじゃないでしょうか。」とK先生。

 

「昔の私のように病気で苦しんでいる人はたくさんいると思うんです。1人でも多くの人に整膚を伝えたいんです。病気の予防にもなるはずです。ご家族との最高のスキンシップでもあるんです。自分でもできるし、ご家族やお友達にもやってあげられる。道具なんて一つもいらないんです。私のような病気を持つ人間もこうして元気になれたんです。今年はぜひ多くの人に伝えていきたいんです!」

10年もお世話になってきたK先生が、そんな辛さを抱えて生きていらしたとはまったく知らなかった。


「今日は何か特別な日だったんですよ。こんなことになるなんて。」とK先生。


先生の熱い想いと先生を救った整膚の手技を1人でも多くの人に伝えるお手伝いをしたい!
6月12日(木)、K先生を講師に迎えてひとなりプロジェクト開催することにしました。
(10時半開始予定)近々広報開始します。