「部品がないので修理できません」という事態を変えるのはメーカーではなく実は私たち消費者なのかも

我が家は築19年。ここ数年住宅関連機器の不具合が頻発しています。

で、大概の場合「もう古いですからね。メーカーに部品がないので修理できないんですよ。新しいものに交換するしかないですね」と言われてしまうのです。

でもそれでいいのでしょうか?

これからの時代、毎年のようにモデルが変わっていく使い捨てから、いいものを修理しながらでも長く楽しむ方向にむかうべきなのではないかと感じています。少なくともそうしたい人ができる社会であってほしいと思います。

新品を買えば10万、修理したら1万そこそこ。さてどちらをとる?

日本のP社製のレンジフードが、「弱」以外使えなくなってしまいました。動くのですが、ずっとスイッチをおさえていないとダメ。調理中にいつもスイッチをおさえていなければならないとなれば片手調理!そんなの無理です。

地元の電気屋さんにみていただいたら、スイッチのみ交換すればすむけれど古いのでP社にはもう部品の在庫がなく、修理できないとの回答。新しいものに変えるしかないかと思い、見積りをとったら工賃入れると10万近く。

ダメモトで探してみたら、ネットで一件だけ、「部品の在庫あり」とヒットしました。
ただし「個人にしか売りません。純正品はもうないです。代替品のみ。取り付けできなくても返品、返金一切受け付けません」とのこと。電話でお話したときも「ウチの本業は他にあるんだから嫌なら買ってもらわなくて結構」という高飛車な態度。おまけに正規の値段の倍の手数料の要求もあり、一時は「もう新品にしちゃおうかな」と心が揺らぎました。

そんな時に、なんと食洗機も、車のリアワイパーも故障という大ピンチ。これは一発リスクをとると決めました(笑)。


さて結果はというと。
工賃入れて1万強で無事修理できました〜!

スイッチの色が黒にかわってしまいましたが、無事動くようになりました!
スイッチの色が黒にかわってしまいましたが、無事動くようになりました!

経産省が定める「補修用性能部品の最低保有期間」は製造を打ち切ってから軒並み10年未満

部品の最低保有期間の定めはないのかとネットで探したら、こういう状況のようです。製造を打ち切ってから軒並み10年未満。
経産省のサイトのpdfにも記載がありました(p.21参照)

ちなみに、親しいドイツ人がいるという方のお話では、「ドイツでは20年くらいで部品がなくなるなんて許されるとは思えない」とのことでした。

私たちの態度もメーカーのあり方を許してきた一因かも?

メーカーが常に新しい商品を開発して売っていきたい気持ちはわかるのですが、いいものを修理しながらも長く使うという方向にシフトしたいと思っている人も少なくないはず。

 

でも一方で「部品がないので修理できません」といわれたら他を調べることはせず「じゃあしかたありませんね」と、高いお金を出しても新品を買ってきた私たちがいるからこそメーカーもその姿勢を崩さずにいられたということも事実。

新製品を作った場合にも、壊れやすい部品は共有できるような形になっていれば修理も可能なはず。そんなことを口に出して希望していくこともまた大切と思います。

本当の意味でのものづくりの伝統を、メーカーも私たち消費者も一緒に繋いでいきませんか。