台湾滞在中に泡茶師の資格をとった中島万咲子さんと会ったのは今年の春。「美命」という器をプロデュースする佐々木明美さんの展覧会ででした。
こんなにいろいろなお茶があるのだから、そのお茶の特徴にあわせて料理とのマリアージュができないものかとずっと思っていたので、「そんなイベントをやってみませんか?」とその場で声をかけてみました。そして実現したのが、「台湾茶と料理のマリアージュの会」。
たのしかった〜!
金萱茶にあわせてディップを2種
「金萱茶はミルクのような甘い香りが特徴」という中島さんの言葉から、乳製品を使った2種のディップをあわせてみました。
ほうれんそうのピュレをじっくり炒めたタマネギとあわせ、ヨーグルトソースで和えたもの。トッピングはパプリカパウダー。ギリシャやトルコで食べられている料理です。
スモークサーモンとクリームチーズのディップにはディルをトッピング。
凍頂烏龍にあわせて、ナッツや菊の花たっぷりの刺身サラダ
「甘く華やかな花の香り。ナッツや豆類にもあいます」という凍頂烏龍には、菊の花をたっぷりいれ、焼売の皮を揚げたもの、ピーナッツなどをトッピングにつかい、庭の柚子で〆めたまぐろといろいろ野菜のサラダをあわせてみました。味付けは、オリーブオイルと塩とバルサミコ。
鉄観音には、プルーンと塩漬け柚子をきかせたチキンタジン
「熟した果物のような香り、ニッキのようなスッキリしたのみ心地、油っこい料理に」という鉄観音には、プルーンで甘みを出し、庭の柚子を塩漬けにした皮を隠し味にしたチキンタジンを。生のアーモンドや大豆なども入り、シナモン、コリアンダーシード、クミンの香りをつけて。
東方美人と、メープル風味のスペアリブ
「蜜のような香りが特徴」という東方美人。
メープルシロップとバルサミコと醤油に、ローズマリー、タイム、ベイリーフ、ラム酒をあわせたマリネ液に一晩つけておいたスペアリブを焼きました。仕上げにさらにメープルシロップをたら〜り。
付け合わせは、スペアリブが油っぽいので少しさっぱり味にヨーグルトであえたマッシュポテト。
台湾紅茶とデザート2種
台湾紅茶には、2種類のデザートをあわせました。「フルーツティにしてもおいしい、ミルクティーにもあいます」とのことで、ドライフルーツを使い、八角とライチの風味をつけた寒天。もう一つはもち粉を使ってきなことあずきが入ったもっちりケーキ。
参加してくれた方々からも、お茶と料理の相性は確かにある!という声が多くあがりました。実際私もそう感じました。
会の間に、おいしいお茶の選び方、買い方について、泡茶師の資格試験について、台湾のおいしいもの情報についてなど、たくさんのお話をしていただき、さすがの情報量と話のおもしろさに、参加者全員メモをとりながら真剣にきいていました。
中島万咲子さんがお茶の特徴を的確に言葉にしてくれたからこそ可能だったこのコラボ。
台湾茶の世界、奥深い!
また季節を変えて、お茶を変えて、料理とのマリアージュの会、開催したいです。します!
コメントをお書きください