教育のひとつの理想型をみた

教育問題をテーマに活動しつつ、アナウンサーとしても活躍する香月よう子さんとの出会いがきっかけで、クラーク記念国際高等学校横浜青葉キャンパスに伺う機会をいただきました。

校長は三浦雄一郎氏。教室の名前は世界有数の山の名前がつけられていました

校長は三浦雄一郎氏。札幌に本拠があり、全国60数箇所にキャンパスがある高校。
実は、ちょっと「規格外」の息子の高校を考える際にアンテナにひっかかっていた学校の一つでした。

そんな中でも唯一の女子校というのが横浜青葉キャンパス。

保健所の許可もとったキッチンを持ち、生徒たちは専門の先生の指導のもとにお菓子やパンを作り、月に一度は販売もしています。

 

面白いのはレシピは渡さない、という教育方針。

「今の子は人の話をきけない。だからあえてレシピを渡さず、集中してきかせ、メモをとらせるんです」

指導にあたる鈴木先生はそう語ります。

販売して得たお金は東北支援にでかけるために使います。

その中でも「交通費はだすけれど、宿泊費は自腹にしています。全部タダと思うと意識がかわっちゃうから」

 

また、「何かで全国大会にでよう」とゲートボールを選択。

ビルの1、2階がキャンパスで運動場もないながら、地元のおじいちゃん、おばあちゃんがゲートボールをしているところに行って相談。

 

今では、誰が彼女らを指導するのか喧嘩になるほど、ゲートボール界では知られた存在になっているのだそうです。そして念願の全国大会にも出場!

「通信制」だからこそできる自由な教育

こうした、ある意味自由な教育が可能なのは「通信制」だからこそ。

実際はほとんどの生徒たちが通ってきているそうなのですが。

 

この話をしたところ、「姪がいっているキャンパスは歌と踊りに特化しているのよ」といった話もききました。

なんらかの理由で一般的な日本の学校教育に馴染まない子たちでも、個性を伸ばしてのびのびと、そして濃い学校生活をおくることができる場。

 

教室を案内してくれた子どもたちが口々に「学校、楽しいです!」「どんなに遠くてもここに通いたいです!」と言う姿をみて、学校教育の本来のあり方をかいまみる気がしました。

 

この学校で「乾物ドライカレーパンプロジェクト」のコラボをさせてもらいます。

10月4日に授業。
どんな出会いがあるのか、心から楽しみにしています。