馨和-KAGUA-、感動!

7月14日、総勢12名の参加のもと、馨和-KAGUA-の産みの親、日本クラフトビール代表・山田司朗さんにお越しいただき、KAGUAが生まれるまでに参考にしたビール4種の試飲およびレクチャーをいただきながら料理を楽しむ会を開催しました。

コブラ、De Graak Quest、常陸野ネストホワイトエール、Chimaya青、そしてKAGUAの白と赤
コブラ、De Graak Quest、常陸野ネストホワイトエール、Chimaya青、そしてKAGUAの白と赤

「100年後、会社を世界一のビール会社にするつもりです。100年の計をもって馨和を販売しています」

4年前、友人の紹介で山田さんが好きなクラフトビールを12種類持ち込み、その試飲をしながらクラフトビールについてレクチャーをいただいた後、焼き肉を食べる(この焼き肉店は私の同級生が経営する店でした)というイベントに参加しました。紹介してくれたのは植物工場についての知識の若き第一人者・藤本真苅さん。会場を提供してくれたのは大学の同期でベンチャーキャピタリストであり、渋谷で飲食店を経営する齋藤茂樹氏。

その当時は、ケンブリッジ出身でベンチャーキャピタリストとして仕事をしている彼が「僕のクラフトビールを作りたいんです」と話すのをきいても、まあそういうことはあるまいと実は感じていました。

 

ところが、、。

コブラビールを作ったケンブリッジの先輩の話に可能性を発見する

その数年後、2011年秋に、山田さんは自分のビールを創るべく、会社を設立しました。自ら創るのではなく、信頼するベルギーの蒸留所に作ってもらう形で。そして今や銀座松屋での販売、ペニンシュラでのイベント他、さまざまな話題を提供するビール会社にすでに育ってきているのです。

 

自分のビールを創ろう!と山田さんが決意したのは、通っていたケンブリッジで聴講したKaran Bilimoria氏の話がきっかけだったといいます。

 

今やイギリスのインド料理店を中心に6000軒以上が採用するビール、コブラビールは、ビール醸造についてはド素人の公認会計士Karan Bilimoriaの「プロデュース」。

ロンドンのインド料理店で多く提供されるカールスバーグに、「これはインド料理にはあわない!」と自分でビールを創ろうと思ったという話。普通ならインドで人気のキングフィッシャーを輸入しよう程度で終わるはずとも思えるのですが、、、。

山田さんは「100年後、会社を世界一のビール会社にするつもりです。100年の計をもって馨和を販売しています」と語っています。静かな語り口で。

 

私はそんな山田さんを陰ながら応援したいと思うのです。

KAGUA blanc=白とrouge=赤
KAGUA blanc=白とrouge=赤

そして生まれたKAGUAの白と赤。

刺身にもあう白。

牛肉や鰻にもあう赤。

のどごしのビールではなく、ゆっくりと香りを味わうビール。

日本の伝統的ハーブ山椒や柚子の香りを加えたビール。

ボトルのデザインにもこだわったといいます。

どの料理にもスパイスかハーブを使ってみました

そんなKAGUAを飲みながら、を意識して用意した料理は以下。
山椒や柚子を使っているというKAGUA、インド料理にあうというコブラ、コリアンダーシードを使っている常陸野ネストホワイトエール、そしてKAGUAのrougeを創る時に参考にしたというChimay Blue。KAGUAの醸造をお願いしているベルギーの醸造所のオリジナルブランドii.De Graal Quest、も意識して。

 

鞍掛豆のフェンネル風味茹で(フェンネル)
ベトナムなます(香菜、青唐辛子)
ねぎのマリネ(コリアンダーシード、ベイリーフ)
レバノン風のひっくり返しご飯(オールスパイス、シナモン、クローブ)
素揚げ茄子の花椒風味(花椒)
インド風サラダ「カチュンバル」(クミン)
さしみこんにゃくとセロリのマスタードサラダ(マスタード)
めんま、ぜんまい、きゅうりのピリ辛和え(赤唐辛子、三つ葉)
もやしとエゴマの和え物(エゴマの葉)
ひじきのフリッタータ(ナツメグ、イタリアンパセリ)
フェタ&バジルソース&オリーブ&ドライドトマト入りギリシャ風のパスタサラダ(バジル)
カレーヨーグルトチキン(クミン、ガラムマサラ)
メープルスペアリブの柚子ソース添え(柚子、ベイリーフ、タイム、ローズマリー)
緑豆、バナナ、きくらげ、切り昆布のチェー(ベトナム風ココナッツミルク風味デザート)

ジオグラフトさんにご提供いただいた3種のグラスでビールの味わいが一段とアップ!

山田さんのレクチャーはとてもわかりやすく素晴らしいものでした。

そして、山田さんのビールをさらにおいしく盛り上げてくれたのは、グラス。
ジオクラフトの大住さんが、3種類のグラスを貸してくださいました。

香りを楽しむビールには、ステムが短いワイングラスという形状のocean bostonやステムなしのspiegelau

そして、大住さんのサイトにはない「うすはり」のタンブラーは炭酸少なめのピルスナー、コブラビールを。うすはりの良さは、大吟醸用のグラスで日本酒を楽しんでいたことで知っていましたがトールグラスは初めて。

飲み物がグラスの形状によってどれだけ味わいや香りを変えてしまうかは日本酒で経験させてもらいましたが、ビールもまたこうした味わいわけができるのですね。

3種のグラスのおかげでkaguaの味わいもひときわ
3種のグラスのおかげでkaguaの味わいもひときわ

プロの話は、やはり感じるところ、学ぶところがあります。
学歴もキャリアもありながら、それを全て捨てても、自分がやりたい世界に飛び込む。一回り以上年下の山田さんのそんな生き方にふれ、改めて自分の好きなことだけを、困難はあっても打ち込みたいと思えることだけをしていこう!と思った次第。


ありがたいことに、そう思って動けば動くほど、「素敵!」と思える人たちとの広がりができるこの頃。

 

改めて山田さんに感謝!
そして参加して、ともに楽しんでくださった皆さんに感謝!