コピーライターのコイズミカズコさんが進めたい!と思っている「ドリームピクチャー」の講座を、ひとなりプロジェクト第一弾として開催していただいてから数日がたちました。
参加してくださった方々からこんな投稿が寄せられています。
ドリームピクチャーを作ったことで、なにかが動き始めました
そして、こんな投稿も。
「Yさんが貼っていたアン・モロウ・リンドバーグ写真が 気になってググっていると 美智子さまのお言葉に 出会えました。」
そこに貼られていたリンクの文章はニューデリーで開催されたIBBYの基調講演に寄せた美智子さまの「子供の本をとおしての平和--子供時代の読書の思い出」と題された原稿。
そこには、哀しみをたくさん背負ったでんでんむしの話、神話の話、戦時中に編まれた「日本少国民文庫 世界名作選」の話など、美智子さまの本との関わり、濃密な関わりが語られていて、心揺さぶられるものがありました。
実はこの文章を私は1998年当時に読んでいました。
小学校の低学年だった娘にと、その中で触れられていた世界名作選を買い求めた記憶が蘇りました。思わず本棚を探しました。
「もりのなか」は私自身が大好きになった絵本でした
美智子さまが
「もし子供を持たなかったなら,私は赤ずきんやアルプスのハイジ,モーグリ少年の住んだジャングルについては知っていても,森の中で動物たちと隠れん坊をするエッツの男の子とも,レオ・レオーニの「あおくん」や「きいろちゃん」とも巡り会うことは出来なかったかもしれないし,バートンの「ちいさいおうち」の歴史を知ることもなかったかもしれません。」
と述べているくだり。
実は子どもたちに読み聴かせている中で、私自身が一番好きだと思った絵本は「森の中で動物たちと隠れん坊をするエッツの男の子」が主人公の「もりのなか」でした。あおくんもきいろちゃんも好きだったけれど、やはり私にとっては「もりのなか」なのでした。
私もまた、そんな世界と出会えたのは子どもあってこそと子どもたちに感謝したものでした。
放射状の意識、放射状の「橋」
「生まれて以来,人は自分と周囲との間に,一つ一つ橋をかけ,人とも,物ともつながりを深め,それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり,かけても橋としての機能を果たさなかったり,時として橋をかける意志を失った時,人は孤立し,平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく,内にも向かい,自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ,本当の自分を発見し,自己の確立をうながしていくように思います。」
そう美智子さまは述べていらっしゃいます。
美智子さまの文章を投稿してくれたSさんは、こんなふうに書いてくれました。
「優佳子さんがHさんが 既に読まれた時間へと戻り また 皇后さまのお子様時代へと想いは旅をして 行きつ 戻りつ 沢山の波紋が 今にまた つながるのですね。
優佳子さんが 中心となる この放射状の意識が これからも どんどんと繋がりつづけ、 カズコさん を中心とした 放射状の 「橋」がまた加わって 参加した皆様の 内側へ 外側へと橋は掛けられ続けているのですね。
いえ、もともとあるつながりを 見えるように表現することが 幸せな作業なのかも知れない と 思いました。」
その一瞬、私たちの心は共振したのだと思います。
「ひとなりプロジェクト→ドリームピクチャー→リンドバーグ→美智子さま→子ども時代の読書体験の大切さ→芽→すべての平和につながる。。ひとなり効果が放射状に善意識の枝を広げてくれました。」
コイズミカズコさんがこの投稿を見て書いてくれた言葉です。
私たちは、自分という個人の「ドリームピクチャー」をそれぞれが作っていたにも関わらず、同じ場と時間を共有することで、また、その作業の後にシェアの時間を持つことで、ただ会って言葉を交わすという関係を飛び越えることになったのだと思います。
新しい視点を与えられ、より深く考えたり、何かを感じたりするきっかけをもらった、、、。そんな感覚が今も続いています。そしてたぶん、これからも続いていくのでしょう。
さらには、その場に集った人たちの間に、なにがしかの共有言語と深いところでの信頼感を育むことになった時間だったようにも思えるのです。
想いを視覚化し、言葉にすることのもつ大きな意味を体感することになった講座でした。
コイズミカズコさんに、改めて感謝。
参加してくださった皆様に感謝。
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