縁あって、子どもの頃から烏龍茶を家で淹れて飲んでいました。
自分で中国茶を買い求め、楽しむようになったのは、20年余前に台湾芸術大学で教えていた香港出身の彫刻家、黎志文(ライチーマン)の家に1週間ほど泊めてもらっていた時、彼の知人から台湾茶のてほどきを受ける機会に恵まれたのがきっかけ。
そんなわけで、16年前に一度閉じた自宅での料理教室でも、ほぼ毎回なんらかの中国茶を最後にお出ししていました。
初めて、西湖龍井に感動しました
そんな中国茶との関わりの歴史?があるのですが、日本の緑茶が好きということもあってか、蒸すのではなく釜炒りで作る中国の緑茶にはなぜか親しみを感じずにきてしまいました。
中国緑茶の最高峰といわれる西湖龍井についてもそう。
だった、のですが。
龍井村で飲んだ西湖龍井は、香りのよさ、葉の柔らかさ、身体中をゆるゆるとゆるませてくれるような品のある味わい、驚きました!
龍井村で、農家レストランを堪能
500gで1600元(24000円くらい)という価格はさすが。
「ごめんなさい100gだけ」とちょっとだけ買ってきました。
清明節(4月下旬から5月初旬の連休。今年は4月28,29,30)の前に摘んだものが最高級品。この時期はまだ虫もでてこないし、葉が柔らかいのだと、以前きいたことがありました。
現地にでかけてこそ、ほんとうの味がわかると改めて思いました。
その空気、その風景、そこに住む人に出会う旅。
家に戻って彼の西湖龍井をゆるゆると飲みながら、龍井村に吹く爽やかな風を思い出しています。
そしてこれから西湖龍井を口にするたびに美しい花々が咲き、茶畑が広がるその風景と、彼の笑顔、ガッチリ握手したその手を思い出すのだろうなあと感じています。
我再来!再見! そういって別れました。
杭州は、祖父が住み、愛した土地でもありました。
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