ゴッシーさんの燗酒と優佳子のエスニック

昨年の3月墨田での開催以来、2回目になるゴッシーさんとのコラボイベント。
今回は、日本酒をあわせるのが難しいといわれるスパイス系の料理にあえてあわせてみようと画策。4月21日(日)、12名のゲストを迎えてのライブイベントとなりました。 

ゴッシーさんの燗+陶芸作家さんのぐい呑みって嬉しすぎます!

器作家さんお二人がそれぞれのぐい呑みを持参してくださいました!感激
器作家さんお二人がそれぞれのぐい呑みを持参してくださいました!感激

器を持参してくれたのは、イタリアで7年修行経験もある陶芸家の我妻珠美さん。我が家にはピンクの土鍋があるのですが、ぐい呑みたちには初おめみえ(酒瓶の近く)。

もう一人は編集者でもある佐々木明美さん。美命(ミコト)というブランドを立ち上げ、彼女のアイディアで複数の職人さんのコラボで作品を作るというスタイル(手前)。 

6種のお酒。11年寝かせた生原酒!という超レアものも!

ゴッシーさんが用意してくれたお酒は6種。
中には、11年寝かせた生原酒!などという超レアものも! 

この6種と勘と技ですべての料理にマリアージュを試みてくれるというわけです。

事前にメニューの一覧と簡単な解説はゴッシーさんに送っていたものの、仕入れの関係で魚が変わったり、参加者の嗜好で当初予定していなかった四川の唐辛子や雲南の青花椒を入れてアレンジしたり、と料理もその時の流れ、即興的なところは多々。


なので、その都度味見をしてその場で燗の方針を決めるゴッシーさんにとっては、「かなり緊張してますよ」とのこと。私はリラックスしておまかせしていればいいのでラクなんですがw。

料理を味見し、燗のしかたを考えるゴッシーさん
料理を味見し、燗のしかたを考えるゴッシーさん

さて、料理はじまりま〜す!

マレーシアのクチンの料理「UMAI]はカツオに青唐辛子をきかせて。宗玄(石川)純米 無濾過生 24BYをぬるい燗で
マレーシアのクチンの料理「UMAI]はカツオに青唐辛子をきかせて。宗玄(石川)純米 無濾過生 24BYをぬるい燗で
タイのイサーン地方とラオスの郷土料理ラープ・ムーは豚肉と野菜たっぷりのサラダに炒って半ずりにした米をたっぷりトッピング。今日はレタスで巻いて。長珍(愛知)純米吟醸 無濾過生 23BY
タイのイサーン地方とラオスの郷土料理ラープ・ムーは豚肉と野菜たっぷりのサラダに炒って半ずりにした米をたっぷりトッピング。今日はレタスで巻いて。長珍(愛知)純米吟醸 無濾過生 23BY
一晩マレーシア風の下味をつけた鶏をたっぷりの米粉ごろもで唐揚げに。ハワイのモチコチキンにヒントをえました。天遊琳(三重)純米吟醸 13BY
一晩マレーシア風の下味をつけた鶏をたっぷりの米粉ごろもで唐揚げに。ハワイのモチコチキンにヒントをえました。天遊琳(三重)純米吟醸 13BY
生ほっけを当初台湾市場風のつもりが、四川の赤唐辛子と雲南の青花椒でしびれと辛みをきかせて。十旭日(島根)純米吟醸生 14BY
生ほっけを当初台湾市場風のつもりが、四川の赤唐辛子と雲南の青花椒でしびれと辛みをきかせて。十旭日(島根)純米吟醸生 14BY
豚肉と干したタロ芋の葉のココナッツミルク煮。フィリピンのこの料理には神亀 上槽中汲 甘口 23BY
豚肉と干したタロ芋の葉のココナッツミルク煮。フィリピンのこの料理には神亀 上槽中汲 甘口 23BY
ビビンバには、ずいき、切干し大根のナムル、ひょう(すべりひゆ)のナムルなども作ってみました。韓国ではトラジ(桔梗の根)など、干し野菜をたくさん使います。日本の乾物でマネっこしました。
ビビンバには、ずいき、切干し大根のナムル、ひょう(すべりひゆ)のナムルなども作ってみました。韓国ではトラジ(桔梗の根)など、干し野菜をたくさん使います。日本の乾物でマネっこしました。
上記ナムルの他、天津甘栗や松の実もたっぷり入れた石焼ビビンバには奥播磨(兵庫)山廃純米生 24BY。石鍋は19年前にソウルからかついで帰ったもの
上記ナムルの他、天津甘栗や松の実もたっぷり入れた石焼ビビンバには奥播磨(兵庫)山廃純米生 24BY。石鍋は19年前にソウルからかついで帰ったもの
八角とライチの風味をつけた寒天。これにあわせて十旭日 山田錦55 14BY
八角とライチの風味をつけた寒天。これにあわせて十旭日 山田錦55 14BY

ぬる燗、人肌、熱燗、だけではありません。温度だけの問題ではないんです。

この温度、と決めても、そこまでゆっくりジワジワ温度をあげるのか、その上まで上げてから氷水にチロリをつけて温度を下げるのか。あるいは燗をつけた酒に常温の酒を加えて奥行きをもたせるのか。

ゴッシーさんの燗のつけかたは、ただぬる燗、人肌、熱燗というだけのことではないのです。 

酒の作り手たちでさえ知らない酒の魅力をゴッシーさんは引き出して いるようにみえます。

日本酒好きの皆さんからも絶賛の声!

「日本酒好きとしては、今回のコラボレーションは、新しい世界への扉でした(*^o^*) 日本酒は、和食だけではなく、あらゆる料理にも燗酒の温度によって、お料理を引き立てるということがわかり、これから日本酒仲間にも知らせて行こうと思っています。あー、参加して良かった*\(^o^)/*」

日本酒は冷・一辺倒だった今までの概念、ブッ飛びました!目からウロコとはこのこと。未知のエスニック料理との掛け合い、お燗の妙を見せつけられ、どれだけ驚かせてくれたことでしょう!幸せ~!」

私自身、ゴッシーさんの燗による料理とのマリアージュで日本酒に対するイメージがまったく変わりました。

その感動をたくさんの人に伝えたいと思ってのこの企画。

そしてもう一つ。
ゴッシーさんとの事前打合せの際に、
「日本酒の魅力を世界に伝えたい。それによって日本がもっと元気を取り戻してほしいと思うんです」という言葉にも共感。

 

そんな思いで動いているゴッシーさんと一緒にイベントをしたい!という気持ちが強くなったのです。

みんな大満足のこの笑顔!
みんな大満足のこの笑顔!

燗と料理のマリアージュ。

料理はまだしも写真を掲載できますが、燗は味わってもらうしかありません。

 

これからもゴッシーさんとのコラボイベント、開催していきたいと思います。


是非多くの人に日本酒の奥深さ、素晴らしさを体験してほしいと思います。
日本酒のある国にうまれたことを、ほんとうにうれしく思います。 

終了後のツーショット!
終了後のツーショット!

料理のレシピをダウンロードできるようにしました

リクエストが多かったので、料理レシピをダウンロードできるようにしてみました。ただし、実際は「ライブ」なのでアレンジしましたけれど。

家庭で作りやすい分量になっています。お試しください!

ゴッシーさんの会Apr2013レシピ
この日につくった料理の主なもののレシピがのっています。
実際に作ったものはこれを多少アレンジしていますが。
ゴッシーさんの会Apr2013レシピ.pdf
PDFファイル 79.2 KB

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コメント: 1
  • #1

    長沼 みなこ (火曜日, 23 4月 2013 17:03)

    レシピ嬉しいです。
    素敵なイベント!参加された方が羨ましいです。