[日本農業への正しい絶望法」の問題提起は読む価値あり

少し前から気になっていた神門善久著「日本農業への正しい絶望法」読了。

大意は、、、
1)政府も農地の利用の現状を把握していない現状では農地利用が無秩序化し、まともな農業ができない
2)消費者が舌で農産物のよしあしを判定する習慣を失った
3)放射能の影響
この3つによって農業者の耕作技能が大きく低下。

そして、日本の農業の最大の問題は、この耕作技能の低下、喪失であるとする。

生産の増大を目指すのではなく、耕作技能の養成を目指し、日本を耕作技能の発信基地にすべきである。

これだけを見ると頷く人も多いかと思うけれど、全文を読むと日本農業についての「一般的」論調とはかなり趣きを異にする意見が並ぶ。

上記の問題に対して具体的にどうするかという「対策」については、「それで、その予算は?」「その意欲を創出するには?」「ビジネスモデルは?」と質問してみたくなるところは多々なのだけれど、さまざまな問題提起については一読の価値はあると思う。