千年の伝統食が消えようとしている?〜米飴〜

先日、友人が商品化した米シロップをいただきました。

 

マクロビオティックスを実践する人たちの間ではよく知られている「米飴」を限界までゆるくして使いやすくしたもの。

見た目はメープルシロップ。

嘗めてみると、軽く、優しい甘さです。

もう作り手は数人しかいない

米飴は、千年以上前から日本で飴や甘味料として作られてきました。

60度くらいに冷ましたお粥に麦芽(かつては発芽玄米)を加えて、米の持つデンプン質を糖化し、これを濾過、煮詰めるという工程を経て作られます。


そんなに古くから食されてきた米飴なのに、今や日本人で知っている人は少なく、日常に使っている人はさらに少ないはず。

私も、なめる米飴を買って食べてみたことはありますが、料理素材として使ったことはありませんでした。

 

友人によれば、伝統的な製法の米飴をつくる店はもう数えるほどしかないとのこと。

千年に及ぶ食の歴史が消えてしまうのはあまりにも大きな食文化の損失です。

固くて使いづらかった米飴をゆるくすることで広めたい

友人は、固いために使いづらかった米飴をゆるく作ることで使い勝手をよくし、これを広めていこうとしています。

 

ご興味のある方は、友人の店「せたがやファーム」にご連絡を。

コメをさまざまな形で食べることで、田んぼのある風景と食文化を残していきましょう!