駝鳥の刺身は、赤みのまぐろのよう?

日本で駝鳥の肉を食べる文化を根付かせようと会社を起こした加藤貴之さんにお話を伺いました。

駝鳥は低カロリー高タンパク。そして環境にも優しい

他の食肉に比べると低カロリー高タンパクなのが特徴。とくに刺身は、マグロの赤みや馬刺のような味わいなのだとか。

私はもう5年以上前に二度ほど炒めものと焼いたものを食べたことがありますが、とくに印象に残ってはいませんでした。ただ刺身は未体験。

加藤さんによると、どこの牧場の肉かによって雲泥の差がある状況ですが、おいしいところのものはグンとおいしくなってきていますとのこと。これは改めて試してみなくては。

6万年も前の壁画に駝鳥を食べている絵が残っており、食肉としての歴史は長いながら、90年代半ばまで南アが駝鳥を外に出さない政策をとってきたことから品種改良が進まず、他の食肉のように普及はしなかったのだそうです。

が、最近は九州を中心に駝鳥を育てる人が増えてきているとか。 

駝鳥の羽といえば、マリー・アントワネット

帽子につけた駝鳥の羽飾りが、当時のフランス社交界に広まったのはマリー・アントワネットが好んだことから。

駝鳥の羽は今もダンサーの衣装に、皮はハンドバッグに、卵は医療用に抗体を取り出す研究が進んでいるというし、目もまた有用(あ、説明していただいたけれど失念) で、余すところなく利用できる駝鳥。食肉は、一羽から20kg程度とれるのだそうです。

 

飼育の際に、穀物飼料を与える必要がないこともまた、これからの食にとってはプラス。

 

ただ、まだ値段が高いこと。その一因が屠殺場不足。駝鳥の屠殺許可のある施設が少ないために物流コストがかさむのだそうです。


加藤さんは、駝鳥の肉を広めたいと全国の牧場をまわり、協力レストランを募っています。いかにしておいしく食べることができるか、食肉としての品種改良や餌をはじめとする育て方の工夫も研究しつつ活動していきたいと話してくれました。

加藤さんを初め、パイオニアとして日本に駝鳥肉を根付かせようという人たちの活躍によって、もしかしたら数年後には、駝鳥肉がふつうにスーパーに並ぶような日がくるかもしれません。  

駝鳥肉を食べてみたい!という人は、、

加藤さんのウェブサイト、クイーンズオーストリッチから、駝鳥の肉を取り寄せることもできます。

 

また、ザ・レギャン・クラブハウス赤坂にて、5月24日(木)に、シャンパン×駝鳥×メークイン(Mayに開催&駝鳥の羽もじゃがいもの花も流行らせたのはマリー・アントワネット、というつながりで)のディナー会を開催予定とのこと。ご興味のある方はいかがでしょ? 

私はまずは、毎週水曜日のみオープンの三軒茶屋のカフェにいってみようかなと思っています。