2019年
3月
06日
水
「おいしさの錯覚」を利用する
2002年に立ち上げた
「食の探偵団」という食育ワークショップでは、
「五感を駆使して食べものの世界を探検しよう!」
を大きな軸の一つとしています。
その中で、子どもから大人まで
1,000人以上の方々に対して実施したのが、
「比べてみよう」というプログラム。
実はこのプログラム、
個人的には「錯覚プログラム」と呼んでいました。
2018年
8月
16日
木
「日本人が知らない漁業の大問題」を読んで
著者の佐野雅昭さんは、水産庁出身で学者になった方。専門は水産物流通の水産経済学者です。
この本では、「確かにそうだ!」と膝を打つような視点(でも言われなければ気づかないようなこと)が多く提示され、これからの漁業を考えるに際してとても参考になりました。
2018年
5月
05日
土
休耕田に菜の花を植える
GWに大多喜の家を訪れた時に、最寄りの養老渓谷駅で「ハルイチバン」という菜種油を販売しているブースに出会いました。
聞けば、この油は、3月に一人車を走らせていた時に偶然目にした市原市の菜の花畑の種を収穫して絞っているのだとか。そうそう、この畑でベトナム人の若い女の子二人を車に乗せて大多喜の家に連れて行くことにもなったのでした(笑)。
2018年
4月
23日
月
神戸市の食品ロス調査を元にクエスチョン・ストーミングをしてみた
神戸市が、2016年冬と2017年夏にモニターを募集して行った食品ロス実態調査。その概要が、神戸新聞のウェブサイトに掲載されていました。
ちょうど「Q思考」という質問する力について書かれた本をテーマに、共に読み、ワークを行う読書会を開催していたことから、これを題材に、Qストーミング(クエスチョン・ストーミング)を試してみました。
2018年
4月
23日
月
食糧危機に立ち向かう科学者たちの物語
「世界からバナナがなくなるまえに」
(Never Out of Season: How Having the Food We Want When We Want It Threatens Our Food Supply and Our Future)
は、私たちの食べものである植物を守るために、時には自らの命すら投げ打って研究してきた科学者たちの記録であると共に、目先の利益を優先してきたことが、今、ともすれば壊滅的な食糧危機にすぐにも陥らないとは限らない現状への警鐘の書でもある。
読み物としてもとてもおもしろく、時には涙しながら読み進めた。
ぜひ一人でも多くの人に読んでほしい。
2016年
7月
14日
木
「料理力」〜段取り上手が勝ち!
「マッシュポテトってこんなにすぐ作れるの?」と息子。
ランチ作るよ〜と宣言してから15分で食事開始だったのにマッシュポテトが添えられているのを不思議に思ったらしいのです。
2016年
7月
14日
木
料理力を磨く〜先入観を削ぎ落とすことで「発明」!
ある時、小学生を対象に行った「食の探偵団」。
ちょうど夏休み前だったこともあり、家に常備していそうな食材をあれこれ揃えて、美味しそうと思えるオープンサンドを作ってみようというお題を考えてみました。
用意したのは、海苔などの佃煮類、ハムやソーセージ、ジャム類、野菜類、漬物、などなど。
2016年
7月
13日
水
「料理力」〜流れをイメージする②
さて、昨日のお題、親子丼の「バラバラレシピ」は、作りやすい順番に並べ替えられたでしょうか?
早速前回の答え合わせをしてみたいと思います。
2016年
7月
12日
火
「料理力」〜流れをイメージする①
2002年から全国各地で開催してきた食育ワークショップ「食の探偵団」。
そのプログラムのひとつに「バラバラレシピ」がある。
当たり前だが、普通、料理レシピの「作り方」は、読んだ人が作りやすい順番に配慮して書かれている。
それをあえてバラバラにして参加者に渡し、どういう順番にしたらわかりやすいかを数名のグループで話し合いながら並べてもらうのが「バラバラレシピ」。
なぜその順番がいいのかの理由も考えてもらう。
2016年
7月
11日
月
「料理力」〜柔軟に考える〜ハンバーグには何を入れる?
「へえ〜、炒飯に添える中華風スープにネギ以外のものも入れていいんですね?」
という発言に驚いたことがあります。
「ネギ以外入れちゃいけないなんて誰が決めたんですか???」
思わず聞き返したくなりました。
2016年
7月
10日
日
「料理力」〜先を見越して行動を決める〜
高校生の時、家庭科の授業で料理検定とかいうものを女子だけ受けさせられたことがある。
今でも覚えているのは、キュウリを縦半分に切ったものをまな板にのせてどれだけ早く薄く半月切りにできるかというお題。
2015年
8月
02日
日
食について考える人を増やしたい。そんな場を創りたい。
慶應大学院システムデザイン・マネージメント科の課題レポート30人分を読了、採点。
課題は「持続可能な食の未来に向けて消費者の行動を促す、広い意味での食育システムのデザインをかんがえてください」というもの。
2015年
7月
28日
火
個人の行動を促す食育システム@慶應大学院SDM
7月4日(土)、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネージメント研究科(SDM)にて、「生活者の視点から持続可能な食の未来を考えてみる」というタイトルでお話させていただいた。非常勤講師という肩書きを頂戴し、2009年からこうした機会をいただいている。
2015年
4月
13日
月
食と農について俯瞰するには最適の入門書
「農業がわかると、社会のしくみが見えてくる」生源寺眞一著 家の光協会を読む。
高校生からの食と農の経済学入門、とサブタイトルにあるように、5時限の授業を行うといった体で読者に語りかけるような文体は、とても読みやすい。
2007~2008年にかけての食料価格高騰に際して、はじめて世界の食料市場、日本の農業と農村、そして私たちの毎日の生活とが繋がっているという事実を一般の人が認識するに至ったとし、実はそう単純ではないこの繋がりを、歴史的に地理的に俯瞰して語る。
食や農についての知識を持っている人にとって目新しいことは少ないと思うが、数字をきちんと提示してわかりやすく整理しているのが素晴らしい。
食と農全般を俯瞰するには最適の入門書。
2014年
10月
06日
月
厚労省「健康な食事」認証マークについて考える
厚労省が6日、来年4月から使うことができる「健康な食事」認証マークと、「健康な食事」に関する報告書案(正式名:日本人の長寿を支える「健康な食事」のあり方に関する検討会報告書案)を発表した。
認証マークの表示対象は、弁当や総菜、レストランのメニューなど、1食あたりの調理済み食品。生活習慣病予防を目的として基準を考えた、タンパク質、脂質、飽和脂肪酸、炭水化物、食物繊維、ナトリウム及びカリウムに目標量を設定。これを満たす調理済み食品にマークを表示できる。
というが、、、、。
2014年
10月
01日
水
お気に入りの器を使えば、残りものでも気分アップ
お気に入りの器、持っていますか?
「今日は疲れたし、あまり料理したくないな〜」
そんな日であればこそ、お気に入りの器の出番です。
2014年
9月
26日
金
宇沢弘文先生の「算数」〜食や農に根ざした教育を〜
仙人のように長く伸ばしたヒゲがトレードマークだった東大名誉教授の宇沢弘文先生が亡くなられた。
在学中、経済学部長としてその姿をお見かけすることはあったが、学部も違い接点はなく、「風変わりな先生だな」くらいの印象しかなかった。
そんな宇沢先生の名前を卒業後に耳にしたのは、「食の探偵団」を立ち上げようといろいろ考えていた13年前のことだった。
2014年
8月
07日
木
食について「教える」のではなく、考えるきっかけとなる場を作りたい
日々の食は、肩肘はらずに作っていきたいなあと思っています。
あれはダメ、これはダメ、こうあるべき、というのが多すぎると、それだけで疲れてしまいます。
私なりに守っていきたい軸はあるのだけれど、人に押し付けようとは思いません。
そもそも「こういう食材でなくては使ってはいけない」というのは、豊かな国に住み、豊かな暮らしをしているからこそ言えるわけで、世界にはそんなことを言ってはいられない人の方が多いという現実をを忘れてはいけないと思うのです。豊かに恵まれた人は、未来の食のために何ができるかを考えて消費行動をしてほしいと思います。ただ自らの健康だけを考えて、ではなく。
それぞれの人がそれぞれにおかれた環境の中で、日々食べています。
1)まずは飢えないこと。
2)その次に自分の栄養、家族の栄養を満たすこと。
3)そこまでが可能となれば、さらには、自分や家族だけではなく、地球に住む人みんなが未来にわたって食べ続けていくために、今何が必要かを考えて食べるものを選ぶこと。
それぞれの人がそれぞれの立場で、「考えて」行動することが大事、と思うのです。食育のワークショップ「食の探偵団」では、食について「教える」のではなく、考えるきっかけをつくっていきたいと思っています。
2014年
7月
30日
水
小学校で食育ワークショップ「食の探偵団」開催してきました
大田区にある中萩中小学校で、1年生から5年生まで30名を対象に、食育ワークショップ「食の探偵団」を開催してきました。
2014年
7月
26日
土
某企業のクローズドのイベントでミニ食育講座を開催してきました
某企業様のクローズドのイベントで、親子ペアの参加者の皆さんにミニ食育講座を2日にわたって、2回ずつ開催させていただきました。
小さいお子さん連れが多かったので、食育の大切な第一歩は、今食べているものに興味や感心をもつこと、とお話し、そのために家庭で簡単にできるクイズやゲームを実際にやっていただきました(みんな元気!)。
またお母様方が多かったので、栄養について難しく考えなくても、ちょっとメモをする習慣をつけることで自分で調整できる方法をご紹介する他、1人で抱え込まずに笑顔で食卓を囲むためのアイディアなどをお話させていただきました。
2014年
6月
22日
日
五感を重視する食育「食の探偵団」@名古屋
とうかい食農健サポートクラブさんにお声がけいただき、「食の探偵団」の講演&ワークショップを、6月21日、名古屋で開催してきました。
「食の探偵団」は2002年春に(当初は)小学生むけに立ち上げた食育ワークショップ。12年続けてきたことになります。
栄養にはあえて触れず、五感を重視し、自分で感じたり、考えたり、言葉にしたり、手を動かしたりするプログラムを組み合わせています。
クイズやゲーム形式のプログラムが多いのが特徴です。
体験は通用しても、知識は通用しないようなプログラムを出来る限り考えています。
2014年
3月
13日
木
食のブームの影にあるものに目をむけたい
かつて一大ブームになったナタデココ。
日本での需要が大幅にアップしたことで生産国フィリピンでは、多くの人が一攫千金を目指して工場をつくり、その供給につとめた。でも一過性で過ぎさってしまったブームの後に彼らに残ったのは借金だけ。
もちろん「儲かるに違いない!」と借金をしてまで工場を立てた彼らの見立てが悪かったんだと資本主義的には結論づけられるのだとは思う。
ただ、日本は、世界の中でも抜きん出て海外からの食料輸入依存度が高い。
私たちが何を選んで食べるのかは、世界中の経済、そしてその先にある人々のくらしと否が応でも繋がってしまっているのだ。
富めるものの特権として、世界の美味を手に入れることができる日本。
でも一方で、その裏にある現実を意識する目はもっていたいと思う。
2013年
12月
05日
木
伝わる食育講座を開くために。研修会@福井
福井の芦原温泉で、JA福井管内の生活指導部の方々40余名を迎えて、伝わる食育講座を開くポイントについてワークショップ型の研修会を開催してきました。
2013年
11月
30日
土
福島の農業の現状をまずは知ることからはじめたい
11/30(土)、イオンモール川口前川(埼玉県川口市)にて、「福島ふれあいミーティング」を開催しました。
福島県と福島県生協連が主催するイベント。今回は食の探偵団として企画を担当させていただきました。
2013年
8月
22日
木
小田原で学校の栄養教諭、栄養職員の方々の研修会開催
小田原市と足柄下郡の学校栄養教諭と栄養職員の方々対象の食育研修会にお呼びいただき、体験型の講演をさせていただきました。
2013年
7月
02日
火
食育コーディネーターの養成講座15期
ある団体の会員の方々を対象にした食育コーディネーター養成の講座を開催してきました。すでに15期。1期からずっと関わらせていただいています。
卒業生のうちの40名ほどがその団体に属する食育コーディネーターとして活躍中です。
2013年
5月
17日
金
学校菜園で種を代々継承する
無印良品 くらしの良品計画所が、「種を考える」という文章をサイトにのせています。
「世界の人口増や食料事情を考えると、F1種の便利さを一概に否定することはできません。しかし、私たちの口にする野菜のすべてが自然の摂理から外れたものだとしたら、それはやはり異様な光景に思えます。」
F1種を否定するわけにはいかない現状を無視するわけにはいきません。
「安いもの、便利なものがいい、という価値観が続く限り、F1の流れは止まらない」
さて、ではどうやって人の意識とその行動を変えるかは、ほんとうに難しい。
気づいた一人一人が在来種の食物を家庭菜園で作りはじめたとしても、経済界の事情もあって広まっているF1種の伝播のはやさにかなうべくもありません。
2013年
3月
10日
日
レシピから料理を想像するのは、楽譜から音楽を想像するのに似ている?
調理実習をする機会に、いくらレシピを配り、説明してからはじめても、多くの方がすぐには頭にインプットできないということに気づきました。
これは、伝え方に問題があるのだろうと考え、「バラバラレシピ」という手法をアチコチで試しています。
2013年
3月
07日
木
群馬で「食の探偵団」開催してきました
11月に都内で開催した食育ワークショップを主催者してくださった方からのご紹介で、3月6日、群馬県に伺ってきました。
2013年
2月
21日
木
DRYなfoodでDRYなlandを潤す!乾物ドライカレーパンプロジェクトいよいよ始動!
DRY AND PEACEの乾物ドライカレーパンプロジェクト。
1月のテスト販売をえて、いよいよ始動です!
趣旨に賛同して協力してくれるパン屋さん大募集!
2013年
2月
08日
金
「卵の秘密の扉を開く」養鶏業者さんとコラボセミナー開催しました
2月8日、横浜市都筑区のみんなのキッチンにて、岡山で養鶏業を営む藤井浩太郎さんをお招きしてコラボセミナーを開催してきました。
2013年
2月
06日
水
John Mooreさんと高知でコラボワークショップ開催します
オーガニック野菜を自分で育てる、在来種を育て継承する、といった活動を続けているさんの話と「食の探偵団」(サカイ優佳子+
田平恵美)の五感を使うプログラムとを楽しんでいただきながら、在来種の野菜や豆、オーガニックチキンを使った料理を召し上がっていただきます。一緒に手を動かし、語り、楽しみましょう!
メニュー(予定)
在来種の大根を使った江戸時代の料理「三種合せ大根」の食の探偵団的アレンジ
オーガニックレモンの手打ち米粉パスタ
オーガニックチキンの煮込みwith在来種唐辛子のソース
他
2月10日(日)17:00~20:00
2月11日(月・祝)11:30~14:30
(内容はほぼ同じです)
■オーガニックフードバー シーズ
■住所 高知市はりまや町1-7-6 arkビル2a
■TEL 088-884-5223
*参加費他詳細、お申し込みはシーズにお願いします。
2012年
12月
10日
月
保育園の調理師さん、保育士さんと五感と言葉で食を探検@高松
高松市役所で、100人を超える市内の保育園の調理師さん、保育士さんと「食の探偵団」のワークショップを12/10、行ってきました。
「五感でしっかり感じる」
「感じたことを言葉にして表現する」
この二つを基本にする「食の探偵団」。
目指すのは、食への興味関心を引き出すこと、なのです。
それが食育の第一歩、と思うから。
2012年
9月
23日
日
「伝わる食育講座開催のヒント」@岡崎 二回目終了
21日、岡崎市での食育ワークショップ「伝わる食育講座開催のヒント」の二回目開催。
2週間前に行った1回目のワークショップで出た4つのテーマに別れ、グループごとに5分の持ち時間で「こんな講座を実現したい」というプレゼンをしてもらいました。
2012年
9月
13日
木
おなかがすいた〜!が若返りに繋がるのなら、、、
「おなかがすいた〜」と感じることで、胃からグレリンというペプチド・ホルモンが産出され、これが視床下部を刺激して成長ホルモンの生成を促進するといいます。
成長ホルモンには筋肉を作る、骨を強くするなどの他、脂肪などの代謝を促す働きや、髪や肌を健康にする効果があります。成長期に重要なのはもちろんですが、年齢をへた人たちにとっては若返り?にもつながりそう(若返りホルモンとも呼ばれています)。
2012年
9月
08日
土
「伝わる食育講座を作る」ためのワークショップこれから力をいれていきます
岡崎市にて「伝わる食育講座開催のヒント」というワークショップの第一回目の講師をつとめてきました。
50名余の参加。半分以上の方が、すでになんらかの食育活動をしているか、始めようとしているとのことで、皆さんの熱気が伝わってきました。
2012年
8月
29日
水
食育講座を開く目的
ある企業の依頼で7年にわたってお手伝いさせていただいています。その卒業生のうち40名以上が、なんらかの形で食育講座を開いています。
その皆さんに会う機会があり、70代の女性から声をかけられました。「あの講座が自分の人生の転機になりました。あの後、自分なりに勉強を続けて学び、今はたくさんの生徒さんを抱えるようになって、人生最高!って感じです。ありがとうございました。」
本当に嬉しい瞬間でした。
2011年
10月
02日
日
姫路で食育ワークショップ
姫路で、食育ワークショップを行ってきました。
休みの日ということもあって、ご夫婦での参加もちらほら。
姫路の「食育月間」が10月だということで、あちこちで食育のイベントが行われているのだそうです。
姫路城は改修中で見ることができず。
スケジュールがたてこんでいたので、日帰り。さすがにちょっと疲れました。
とはいえ、姫路着後、お迎えにきていただく40分ほどの間に穴子飯を食べ、セミナーを終えてから新幹線に乗るまでの間に、在来線ホームにて、元祖駅そばを食し(写真。贅沢にも牛天そば400円!)、姫路名物「御座候」を並んで赤、白、買い求め、玉椿を購入と、2時間のセミナー含め滞在時間4時間強の割にはがんばったかな(??)という感じの姫路出張でありました。